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【新任ドクター着任のご挨拶】リハビリテーション科部長 田井 裕之

地域の皆様こんにちは。私、今年1月より当院の回復期リハビリ病棟専従医として勤務させて頂いております。

当院回復期リハビリテーション病棟は、一般病棟とは一味違い、様々な職種のスタッフが連携して一人の患者さんに向き合い、一つのゴールに向かって一緒に退院まで付き添い支援する病棟です。また、当院だけでなく、北播磨総合医療センター、神戸医療センター、神戸市立西神戸医療センター、神戸中央病院、神戸大学医学部付属病院、明石医療センター、西脇市立西脇病院、加古川中央市民病院等々、地域の病院で急性期治療を受けられ、疾患の急性期は脱したがそのままでは自宅復帰できない状態の患者さんを広く受け入れています。

自宅復帰を目指し、医師・看護師・補助士・セラピスト(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)・管理栄養士・薬剤師・介護福祉士・医療相談員などのスタッフ全員が日頃から濃密に関わり合い、また定期的に一堂に会して患者さんの情報を共有し、地域への再復帰を一緒に提案・準備する、急性期から慢性期の懸け橋となる病棟です。

先日テレビのある番組で新幹線の名前が出てきました。新幹線といえば、こだま、ひかり、のぞみ。これは速さを表現したネーミングだということをご存じだったでしょうか。“こだま”は音、“ひかり”は光、“のぞみ”は人の希望からくる想念です。“のぞみ”は音や光などの物理現象をも凌駕するほど速く強く届くという前提に立ってのネーミングというわけです。JRさん、誠ににくいネーミングですね。

さて人の望みからくる想念(生きたい、治りたい、治したい、元気になりたいという想念)は病院という空間の中には、様々な立場にある人々のなかで、入り乱れているはずです。その“想い”がどれほど速く強く伝わっているでしょうか。はなはだ疑問です。

服部病院 回復期リハビリ病棟は、患者さん・ご家族様の想いと各専門の医療スタッフの想いを“のぞみ”のごとく素早く力強く通い合わせ、きめ細やかな医療とケアを患者さん・ご家族様に届ける試みを続けてゆきます。

2020年4月、三寒四温を患者さんと一緒に耐え忍び、ようやく春を迎えるこの時期にご挨拶できる事を感謝致します。

回復期リハビリテーション病棟専従医

リハビリテーション科 部長 田井 裕之