当院は、昭和53年に透析医療を開始した、長年の経験を生かした歴史ある透析センターです。
療養病床や回復期リハビリテーション病棟を有し、他院では受け入れ困難な透析患者様や手術後のリハビリテーションが必要な透析患者様の受け入れが可能です。
経験豊富な医師とスタッフにより、最新の透析技術を提供し、安心・安全な透析治療を受けていただけるようきめ細かな医療提供を心掛けています。
透析時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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午前 8:00~14:00 |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
午後 13:30~19:00 |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
夜間 16:00~22:30 |
○ | ○ | ○ |
ベッド数
第1透析室:30床(うち感染対応ベッド1床)
第2透析室:27床(うち感染対応半個室ベッド1床)
第1透析室 |
第2透析室 |
感染対応ベッド |
感染対応半個室ベッド |
第1透析室:看護師9名、看護補助者2名、臨床工学技士7名
第2透析室:看護師6名、看護補助者2名、臨床工学技士7名
令和2年8月
透析室看護部 |
臨床工学室 |
患者様待合室 |
患者様更衣室 |
ノンステップ体重計(履物のまま) |
アーム型テレビ(視聴無料) |
サイクル運動器てらすエルゴⅡ |
加圧マッサージ器メドマー |
透析装置(第1透析室)
RO前処理装置:TORAY社製 TF‐20H
RO装置:TORAY社製 TW-R
多人数用透析液供給装置:TORAY社製 TC‐HI
全自動溶解装置:TORAY社製TP‐AHI,TP‐BHI
多用途透析装置:TORAY社製TR‐3000MA 28台(逆濾過によるプライミング、補液、返血が可能。
うち2台はオンラインHDF対応)
TR‐3300S 1台(オンラインHDF対応)
透析装置(第2透析室)
RO前処理装置:TORAY社製 TF‐20H
RO装置:TORAY社製 TW-R
多人数用透析液供給装置:TORAY社製 TC‐HI
全自動溶解装置:TORAY社製TP‐AHI,TP‐BHI
多用途透析装置:TORAY社製TR‐3300M 26台(全台オンラインHDF対応)
TR‐3300S 1台(オンラインHDF対応)
TW-R |
TC-HI |
TR-3000MA |
TP-AHI |
TP-BHI |
TR-3300M |
人工透析管理システム
TORAY社製 透析システム MiracleDIMCS UXと両備システムズ社製電子カルテOCS-Cubeを連動し、透析条件や検査データなどの治療に関するデータを管理しています。
院内に厨房を備え、1食350円(R2年8月)で食事の提供を行っています。
当院の食事は、1食あたりの栄養摂取量が、【透析食】600kcal、たんぱく質20g、塩分2g、生果物を控えるなどの工夫がされており、 安心して召し上っていただける透析食です。
また、それぞれの患者様に応じたキザミ食やおかゆ、おにぎりなどの対応も可能です。入院中の患者様にも食事を通して季節感を味わっていただけるように、正月、節分、クリスマスなどの行事食も充実しています。
当院では、透析患者様の無料送迎サービスを行っています。
送迎車を4台使用し、広範囲かつ多方面の送迎に対応しています
(車椅子対応福祉車両有)。
無料駐車場を完備しています。
当院では、全ての患者様により良い透析を提供し、更により良い透析ライフを 送っていただけるよう様々な取り組みを行っています。
多人数用透析液供給装置(TC‐HI)の直後に限外濾過フィルター(キャラクターU)を設置しています。さらに、各患者監視装置にも微粒子除去フィルター(TE-12RM)を2本直列で取り付けることによりエンドトキシンと呼ばれる細菌類などを除去し、無菌レベルの透析液を供給しています。
水道水からRO水が出来るまで |
キャラクターU |
TE-12RM |
当院では、2012年4月より診療報酬改定に伴い追加された、オンラインHDF(透析液を直接血液内に注入する治療法)の実施可能な水質基準である「透析液水質確保加算2」を取得しました。更に、日本透析医学会の定める「透析液水質確保に関する研修」を受講した透析液安全管理責任者(臨床工学技士)の元で徹底した水質管理を行うことによって、常に学会の定める水質基準値以下を満たしています。
以上のような透析液清浄化を行うことにより、様々な透析合併症予防対策として、オンラインHDFや間歇補充型HDFを積極的に行っています。
透析液を持続的に血液中に補充し、補充された大量の水分をヘモダイアフィルタ内で大量濾過する治療法です。通常のHDと比較して多くの濾過がかかるために透析アミロイドーシスの原因物質であるβ2ミクログロブリンやその他の合併症原因(痒み、貧血など)と考えられている中大分子の物質を効率よく除去することが可能です。
透析液を間歇的(一定間隔)にヘモダイアフィルタ内の透析液側から血液側に補充し、補充された水分を除水と一緒に濾過する治療法です。ヘモダイアフィルタを介して透析液の補充が行われるため、ヘモダイアフィルタの洗浄効果(透析治療中にヘモダイアフィルタ膜面にタンパク質が付着する)による尿毒素の除去効率の維持や濾過量が増えるため、β2ミクログロブリンを代表とする中大分子の除去効率の向上につながります。
また、間歇的な補液が行われることによる血圧低下予防にも効果的と報告されています。
透析患者様は、血液透析治療を行うために十分な血流を確保する「内シャント」と呼ばれる動脈と静脈を繋ぎ合わせる手術を行います。透析生活において、日常の内シャントの管理は非常に重要です。
当院では、血管エコー検査・血管造影検査や経皮的血管拡張術(シャントPTA)が行えるため、自施設で適切なシャントの管理が可能です。
当院では、透析患者様のフットケアを積極的に取り組んでいます。全透析患者様を対象に毎月足の観察をして、異常(皮膚の変化、傷や炎症、血行障害や知覚障害など)の有無を確認しています。
足に異常を認めた場合には、皮膚組織灌流圧(SPP)を測定し、必要に応じて、下肢末梢動脈疾患に関する連携施設である北播磨総合医療センターへの受診を勧めています。
管理栄養士が、食事制限のある透析患者様を対象に、食事相談を提案しています。
患者様のデータをもとに「何をどのくらい食べれば良いのか?」患者様に合わせた料理や献立をもとに、食べ方のコツや調理の工夫についてお話させていただきます。
透析患者様は、体液異常・貧血や血行動態異常などの合併による心機能の低下・長期間の安静による廃用と相まって運動耐容能の低下を招いています。近年では、透析中に実施する運動療法によって、運動耐容能、自立神経機能や心機能などの改善効果が期待されています。
当院では、昭和電機社製負荷量可変式エルゴメーター「てらすエルゴⅡ」を使用し、希望される方もしくは必要な方に透析中の運動療法を実施しています。
透析患者様とご家族を対象に、透析治療に関する勉強会を定期的に開催しています。
【過去の内容】
「食事と栄養について」「シャントについて」
「リハビリ・運動について」
「透析患者に必要な栄養の知識」
「透析患者の運動療法」
「誰にでも出来るフットケア」
「感染対策(特に冬季)を身近に」
「何をどれくらい食べればいいの?」
「透析中に行う運動の効果」 など
透析に関して解らないことや日々の悩み、不安や不満などについて、透析療法指導看護師が丁寧に話を伺います(要予約)。
患者様同士やスタッフとの親睦を深めて、より良い透析生活を送って頂けるように、春には花見、秋にはバス旅行などの 活動を行っています。
新型コロナウイルス陽性患者の透析治療に備えて、透析室内のゾーニングや個人防護具(PPE)のガウンテクニックについてのシミュレーションを行いました。
詳しくはこちら
病院の目標の一つである“人材育成”の一環として、勉強会を開催しています。