専門分野・診療内容について
当院の脳神経外科では主に、脳出血、脳梗塞などの脳卒中患者さんや頭部外傷の患者さんを専門としています。
しかし、病名が分かって病院に来られる方はほとんどいらっしゃらないと思います。
「こんな時には何科を受診すればいいの?」と迷われる方も多いと思います
病院までくれば受付で相談することもできますが、一般の方には判断が難しいのではないでしょうか?
具体的にはどんな症状で受診する患者さんが多いのでしょうか?
テレビなどで脳卒中症状としてよく言われるのは、「言語障害」や「麻痺」、「感覚障害」、「意識障害」などですが、実はそんな典型的な脳卒中の症状で受診する患者さんは少数で、
- 認知機能障害(ぼけ、なんとなくおかしい)
- 頭痛
- めまい、ふらつき
- しびれ
- 耳鳴り
- 目の症状(複視、視野異常など)
- 頭部外傷(交通事故、転倒など)
- てんかん症状(けいれん、意識消失発作など)
- その他、気分不良や難聴、味覚異常 など、多岐にわたります。
大学病院や大きな総合病院など手術や先進医療に特化した医療機関もありますが、一般病院の脳神経外科は、何でも屋のイメージです。
脳神経外科で診察し、必要であればMRI検査やCT検査、脳波検査などを用い診断を行います。
(脳血管の検査や小さな腫瘍、脳梗塞などはCT検査では診断できないことが多く、MRI検査が必要です)
当院では通常の外来以外にも救急車の対応も行っています。
また、他院で急性期治療を行った後のリハビリテーション目的の転院の受け入れや、遠方の病院に通院していたが高齢となり通院が困難になった患者さん、他院での入院治療後の患者さんも通院していただけます。(紹介状持参が基本です)
地域医療・連携について
「脳卒中」は脳神経外科が扱う疾患の中でも非常に重要な疾患領域です。
「脳卒中」には、「脳梗塞」や「脳出血」などがありますが、いずれも手足の麻痺や言語障害などの後遺症を残すことが多く、急性期の治療の後にリハビリテーションを必要とすることが多々あります。
当院は、北播磨地域連携パスという北播磨地域の医療機関の連携に参加しています。
これは、北播磨総合医療センターを中心とし、開業医の先生や急性期の治療を行う医療機関、急性期治療後のリハビリや療養医療を行う医療機関などの綿密な連携を行うためのものです。
この連携は、「脳卒中」と「大腿骨近位部骨折」の研究会に分かれており、
当院脳外科は「脳卒中」地域連携パス研究会に参加、主に急性期治療後のリハビリテーションを担い、定期的な意見交換、情報交換を行い、脳卒中患者さんの治療にあたっています。
チーム医療について
当院には脳神経外科のほかに、内科、外科、血管外科、整形外科、人工透析科、泌尿器科、婦人科、リハビリテーション科などの専門科があります。
交通事故など外傷の際には頭部だけでなく全身を受傷していることがあり、脳神経外科だけではなく、整形外科や外科と連携して視察にあたることが可能です。
また、脳神経外科で最も多い症状である頭痛やしびれ、めまいなども内科や整形外科との連携が必要になることが多くあります。
後遺症に対するリハビリテーションについては、「回復期リハビリテーション病棟」というリハビリテーション専門に行う病棟があり、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士がそれぞれ専門的に治療を行っています。
言語障害、麻痺などのリハビリテーションほかにも嚥下障害に関しては、リハビリテーション技師、看護師、栄養士らがそのケアにあたっています。
在宅復帰にあたっては訪問診療、訪問看護、デイサービスなどにも対応しており、退院後についても、地域医療連携室を中心に、在宅復帰、施設への入所、療養病院への転院など、患者さんやご家族の状況に合わせた生活設計を提案、サポートしています。
上記のように、当院脳神経外科では急性期医療から回復期リハビリテーション、療養、退院後まで途切れることのない医療、サービスを提供しており、今後さらに地域の患者さんに寄り添った医療を提供したいと考えています。
人工透析中の患者さんへ
人工透析中の患者さんは脳血管障害の発生率が高く、脳卒中の予防のための日ごろの診察が非常に重要で、治療に際しても薬剤の使用などで特殊な管理が必要になります。
人工透析に関しては、経験豊富なスタッフが充実しており、人工透析中の脳卒中合併患者さんも安心して治療やリハビリテーションを受けて頂けます。